Pocket

このブログ記事は2009年から綴っていた別ブログの記事の一部(舌癌の記録)を引っ越したものです。

舌癌の疑いから告知、入院手術、術後の記録を綴っていたものなります。

手術

舌癌の術後に発生した粘液嚢胞

舌癌と言われ、約1年8か月前の2009年8月に手術をうけました。

その後、舌の切った部分がくっつき、患部が痛くなくなってきた術後2カ月後くらいから、粘液嚢胞というものが出来て困っていました。

粘液嚢胞とは何かというと、舌下の唾液腺が手術の際に中に埋もれてしまってそのまま傷口がくっ付いてしまったので、舌の表層近くに外に出ることのできない唾液が溜まって、どんどん膨らんでしまうのです。

直径2~3cmくらいの水ぶくれ状態で、膨らんでくればくるほど圧迫されて痛くなってくるし、舌が動かし辛く、発音し辛くなっていました。

そのままにしておけば、めいっぱい空気の入った風船が破裂するようにつぶれてしまうのですが、2週間おきに繰り返していて・・・

主治医に相談するも「また手術になるからねー」とそのままになっていたのです。

そのうちこれはこういうものと諦めるしかないと思うようになり、少しずつそれが当たり前の生活になっていました。

 

きっかけは歯科受診

それがこの前歯医者さんに行ったときに、「どうしたのこれは?」と聞かれ、舌癌術後の経緯を話しました。

そして、「これは大変でしょう。取ってもらった方がいいでしょう」と東京医科歯科大学へ紹介状を書いていただきました。

早速、教えていただいた東京医科歯科大学の先生に電話をして紹介を受けた旨伝えて予約。

予約日に行ってみました。

複数の先生に囲まれ、舌癌の術後の様子観察大会状態。

結局、元の手術が舌癌、そう、なだけに下手にいじれないということで、やってもらうなら手術を受けた病院でやってもらった方がよいという説明をされました。

その後、癌の手術をした病院に先生が電話をされたりなんだりされていて、しばらくして、「あちらにも口腔外科があるので、そちらでやってもらってください。」と帰されたのでした。

 

外科手術でいけるらしい

現在経過観察をしている病院の先生には、「また全身麻酔になるから・・・」と言われていました。

医科歯科大では「大がかりなものになるんですか?」と伺うと「いや、外来で済みますよ」と言われ、それなら手術してすっきりしたい!と思ったのでした。

数週間おきに痛いし、しゃべり辛くなるしという状態を1年半以上繰り返していて、少しは慣れてきましたがこの状態でずっと生活していくのは辛いなあ・・・と思いつつ。

全身麻酔での手術なら、今の状態を我慢しておいた方がいいのかなと半ばあきらめていました。

外来で何とかなると聞いた時はとても嬉しかったのです。

 

手術中の先生たちの会話

仕事がら講師をすることも少なくありません。

参加していただく方に聞き取り辛いと申し訳ないので、ワークショップや研修の当日に嚢胞が最大級に大きくなりませんようにと祈っていた日々から解放されると思うと、本当にそれだけで気持ちが楽になりました。

前回の経過観察の際、主治医の先生に歯医者さんにいってからのことをお話し、決まった手術日が今日でした。

手術時間はどのくらいですか?と伺った時、「15分くらい」と言われ、「なんだー本当に簡単な手術なのね」って思っていました。

が、今日は13時半から14時40分くらいまで1時間ちょっとの手術でした。

手術中、「これは、いやもっとこっちに」とか、2人の先生に切ったり縫ったりしてもらっているようで会話が聞こえます。

そのうち、他から「まだ(時間が)かかってるのか?」、「何をやってるんだ?」など声をかけてくる先生もいて、そのやり取りは気持ちの良いものではありませんでした。

部分麻酔とはいえ、やはり痛いですね。

でも、今回は痛み止めのロキソニンがよく効きます。

前回の舌癌の手術後は痛くて痛くて痛み止めを飲んでもズーンと痛くて数日間眠れませんでした。

今日は術後すぐにロキソニン飲んでから痛みがスッとひいたので、「あーロキソニンってちゃんと効く薬だったんだ」とその効果を実感しました。

痛みもおさまってちょっと気持ちも軽くなったので、いつも経過観察の帰りに寄ろう寄ろうと思っていた東京タワーに登ってきました。

曇り空でちょっとかすんでいたのが残念でしたが、はじめての東京タワー、なかなか楽しかったです。

この粘液嚢胞、傷が治るとともにまた出来はじめることもあるようです。

これで嚢胞が出来なくなればよいのだけれど・・・

一先ず、少しの間でも痛みとしゃべり辛くなるという煩わしさから解放されると思うと体も気持ちも軽くなりました。

 

 

 

Pocket