このブログ記事は2009年から綴っていた別ブログの記事の一部(舌癌の記録)を引っ越したものです。
舌癌の疑いから告知、入院手術、術後の記録を綴っていたものなります。
「へぇーコレなんだ・・・」
このブログ、「舌癌」、「リンパ節転移」で検索してくださっている方が案外多い。
そんなことを今日知りました。
「年齢的にもそろそろ子どもが欲しいと思っているんですが・・・」
術後の検診日に質問しました。
「転移の可能性を考えると、今後抗がん剤や放射線治療などをすることがあるかもしれないから、1年間から1年半は様子を診た方がいいですね」
そう言われてから、やっと1年が経過しました。
おかしな症状を見つけてからというもの、相当な時間を要して、あらゆることを検索しまくり、本を買い、あれこれと試しました。そして今継続していることもあります。
同じステージ(進行状況)の方がどのくらいリンパ節転移し、その後どのように過ごされているのか。
そして、心を強く持てたり、ちょっとした覚悟を持ったり、安心や心構え、勇気などの気持ちを持たせてくれたブログに出会えました。
病院のことやセカンドオピニオンのことから、入院の準備に何が必要なのか、
術後は箱ティッシュ何箱も使うほど唾液が出て大変と書いてあったけど、どのくらい用意したらいいかとか
前開きのパジャマの方がいいのかといった細かいことまで、沢山の疑問や不安、聞いてみたいことがありました。
そして、探した2、30代で発病した東京にお住まいのブロガ―さん。
その方へのアクセスルートを探しました。
私が拝読させていただいていたブログは、コメントやメッセージを受け付けておられない方が多かったのです。
やっとお一人メッセージを送れる方を見つけて連絡してみました。
そんな経験を踏まえ、自分が調べたあれこれや、今気を付けていることなど書いておきたいと思います。
当然ですが、病状については医者ではないのでお応えできません。
しかし、ステージⅠ~Ⅱで手術を控えておられる方等、何か私にお応えできることがございましたら、遠慮なくメッセージください。
2週間以上治らない出来物や口内炎は要注意
私が病院に行くことを決めた一番の動機づけは
病院のサイトで自分の舌と同様の様相をした画像の発見でした。
なかなか画像が見つからない。
見つかっても自分の舌に出来ているものとは様相が異なっていました。
白斑状のものばかり。
何だか痛いなと私が気がついた時には、
私の舌の左側面の裏側には、2センチ弱の出来物が出来ていました。<
あっかんベーをして自分の舌を見てみることはあっても、普段、舌を引っ張ってその裏っかわを見ることはありませんでした。
そこには、周囲より数ミリもりあがっていて、本来の舌よりもちょっと段差がある部分が丸く白くなっている状態でした。
その時かかっていた内科の先生に聞いてみると
「水がたまっているんでしょう」ステロイドかなにか塗り薬を出してもらいました。そして、2週間くらいしても変化がないようなら口腔外科に行った方がいいと言われました。
病院に足を運ぶまで、様々なサイトで同じような症状の画像がないか探しました。
舌癌の様相は様々。
自分と同じような症状が画像がないか・・・
まさか、
自分が癌だとは思いたくないと言う気持ち・・・
しかし、私の患部は柔らかくない、硬かった・・・
ステロイドを使い始めて2週間近く経ってしまった・・・
調べれば調べるほど、間違いなさそう・・・
拝読したブログでは、手術前の舌の様子を撮って掲載されている方が多かっです。
しかし、それらの症状も自分の舌の様子とは少し違いました。
だからこそ、
自分も写真を撮っておこうと思っていました。
でも、
勇気を出して初めて訪れた耳鼻咽喉科で大学病院の紹介状を渡され、その足で大学病院に向かい、
「大丈夫大丈夫。。悪いものじゃないでしょう。」とあっさり腫瘍は切られてしまいました。
(結局、大丈夫じゃなくて頭頸部腫瘍センターに回され、舌の1/5くらいを切除することになるんだけどね・・・)
写真撮っておけばよかった・・・
自分の状態と同様の画像を見つけた時、信じたくないけど「これはきっと癌だ」と病院に行くことの迷いを振りきれたきっかけになったのにな・・・
はじめに駆け込んだ病院のサイトです。
様々な様相をした舌癌の画像が載っています。
私が検索した時、一番いろんなパターンが掲載されていたウェブサイトです。
検索した限り、文章だけの説明で、口内炎のような出来物と表現してあるところが多かったです。
その表現だけでは、実際にどういうものか想像し辛かったです。。。
私は陥没してるというより、盛り上がっていたので、なかなか同じタイプの画像を見つけることができませんでした。
白班状の画像は多くみましたが、自分と同様のぷっくり膨れたタイプを見つけることができたのは、2009年当時ココだけ。
グロテスクな写真が多いのでクリックする方はご注意を。
▼
受診は、「耳鼻咽喉科」か「口腔外科」
病院を探す。
その時まず困ったのが、「舌ってどこに行けば診てもらえるの?」ということでした。
調べた結果は二つ。
「耳鼻咽喉科」か「口腔外科」。
私は、2つの理由で、耳鼻咽喉科に行きました。
まず、ここに行ってみようと思ったきっかけが、同様の症状をその病院のサイトの画像で発見したから。
次に、口腔外科は受診予約が必要ですぐに診てもらえうことが出来ず、2,3日後の診察になること。
「病院で診てもらおう、診てもらって癌だったらその時だし、大丈夫だったら安心できるし・・・」と折角芽生えた勇気。
ここでまた2,3日考える時間が出来ると、その勇気がしぼんじゃう。
社労士の試験後に行けばいいかなと逃げていたけれど、今行かなきゃと思えたこの時に行きたかったのです。
癌ではないと診察されて手遅れになることが多いと言われる「舌癌」。
私は、初めて足を運んだ「笠井耳鼻咽喉科」の院長さんが国立がんセンター病院頭頸部外科医員をされていたことから、即座に大学病院を紹介していただけたんだと思います。
療法は、「手術」か「小線源治療」
「小線源」という言葉を癌について調べている時に初めて知りました。
前立腺がんや子宮頸がんなどにも使われるようです。
▼小線源治療について書いてあります
がん病巣に放射線を出すイリジウムなどの線源(針)を刺して治療するようで、舌の形状と機能がそのまま温存できるそうです。
ただ、進行がんには使えたなったり、ステージ等により施術が出来ない場合もあるみたいです。
日本では東京医科歯科大学が圧倒的な術数をこなしているとか。
私も一時は「小線源」を考え、「東京医科歯科大学」にセカンドオピニオンの依頼をしました。
しかし、術後のリンパ節転移の可能性が約30%ということや癌家系であるため、その後の人生で別の部位に癌が発生する恐れが高いことを考えました。
それらを勘案して、
仮にリンパ節転移したとしても、継続して同じ病院で診てもらえるように、また、一生のうちにあびても大丈夫だと言われる放射線の量には上限があるようなので、今後万が一別の部位に癌が出来た時のことを考えて、手術での切除を選びました。
舌を半分近く切除する場合は、太ももの筋肉などを移植して、舌の再建手術をするようです。
私の場合は、術後に少し舌足らずな感じになる程度で、食事をするのに困ったり、術後の生活が著しく治療前と異なる生活になることはないということでした。
手術をして、初めて知ったこともいっぱいありました。
日頃は意識をしたこともなかったのですが、
舌が動かせないと水すらまともに飲み込めない、食べ物をちゃんと噛むことが出来ない、言葉もちゃんと話せないということがどういうことか。
今は舌に違和感があるだけで、随分普通に話もできますし、ご飯も食べることができますが、そのありがたみを痛感する生活でした。
▼参考に
私が手術を受けたのはこの中に紹介されている病院ではありませんが、有明の病院からメンバーを連れて病院を移られてた先生方がチームを作っておられる病院で治療していただきました。
これまたツラツラと長くなってきましたね。
ちょっと中途半端ですが、長文になってしまったので、
食事など気をつけていること
その時読んだ本の一部
については、後日また書きたいと思います。
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