このブログ記事は2009年から綴っていた別ブログの記事の一部(舌癌の記録)を引っ越したものです。
舌癌の疑いから告知、入院手術、術後の記録を綴っていたものなります。
食べ物ってどうやって飲み込んでたんだっけ?
そうそう、術後1日目に書き忘れたけれど、なんと術後1日目のお昼からお粥とおかずが出ました。
口腔外科の先生がきて、飲み込みの練習。
舌を切って、初めて知ったことがりあます。
人は生まれてきて、当たり前のように食べ物を飲みこんでいます。
当たり前のように、何も考えずに出来る。
このモノを飲み込むという「嚥下(えんげ)」という動作のことを今回初めて知りました。
術後の舌は腫れあがったまま、ほとんど動かせません。
そして、縫っているので可動域が狭すぎるのです。
なかなか動かない自分の舌。
日頃何気なく食べ物を噛んでいます。
でも、これ、舌が動かせないと噛めないのです。
舌で噛みやすい位置に食べ物を動かして、かみ砕き、かみ砕いた食べ物を喉の奥に送っていくのも舌の運動によって可能になっていることを初めて知りました。
意識をして、ものを歯で噛める位置に持っていき、意識して喉の奥に送るようにする。
意識をしてって、どのように意識すればよいか分からない、そんな意識をしながらの食事。
初めはどうやって食べればいいのよぉと思っていましたが、早く何も考えずに食事を楽しめるようになりたい一心で1時間以上かけて完食しました。
シャワーを浴びたい
2日目にはシャワーが浴びれると書いてあったので、朝一で入りたいと待ちかまえていました。
でも、この点滴の管はどうするのだろう?
看護士さんに「明日の朝、シャワーを浴びたいんですが、点滴はまだありますか?」とホワイトボードに書いて聞いてみました。
「点滴があってもなくても、ラップでぐるぐる巻きにするから浴びれますよ。ただ、熱が下がらないと明日も点滴あるかもしれないから~どうしても外したいなら外してもいいですけどぉ…」と外すの面倒くさそう。
手に針がめり込んでて痛いから早く外したいけど、また点滴ってことになったときに針を刺し直してもらうのももらうのも辛い。
考えた末、分かりましたつけときますと伝え、朝には熱が引いていることを祈りながら寝ました。
これが術後1日目の出来事。
2日目の朝、4時頃に目が覚め、体温を計ってみました。
37.0 これなら入れるかも。
のそのそと起き上がってお風呂の予約ボードの1030に名前と部屋番号を書いてきました。
もう少し下がりますようにと願いながらもう一眠り。
朝7時。看護士さんが廻ってきました。36.8。やった入れる。
頭が洗えて気分もスッキリ。
持参のパジャマにお着換え
今日は昨日に増してたくさんの方がお見舞いに来てくださいました。
術前に自由が丘で衝動買いした花柄のワンピース。
セール品で柔らかい素材だったので、入院中のパジャマにしようと持ってきていたものに着替えてみました。
主人、主人のご両親、両親、妹、友人、主人の友人が代わる代わる来てくれて、お義母さん、友人、妹から花をいただきました。
義理の母からのお花はとても良い香りで、気持ちが和みました。
妹からのお花はリンドウで目に飛び込む鮮やかな青が新鮮でした。
プレゼントと言えば手術の前日に友人から素敵なプレゼントをもらいました。
とても可愛らしいシシュシュ。
私の好みを良く見てくれて、選んでくれた気持ちが伝わってさらに喜びが増しました。
衝動買い(迷った末色違いで2色)で買ったパジャマ用ワンピースにピッタリ。
この日は、ほとんどベットにいることなく1日が過ぎました。
検査は検診とレントゲンのみ。