2016年。年明けから縦隔由来の悪性リンパ腫ステージⅣのため大学病院に入院した母。その後、抗がん剤治療が2クール終了し、本日2016年2月22日から中央病院に転院しました。
入院当初から、「大学病院は急性期の患者の受け入れがあるため途中で転院してもらうかもしれません。」と何度も言われていたようです。
高齢者は3か月以上入院できない?
その背景としては、3ヶ月を過ぎると病院に支払われる入院医療報酬が減る制度にあるようです。3ヶ月を境にして、入院の保険点数が極端に下がる制度になっているのです。
90日ルールの例外
- 難病患者等入院診療加算を算定する患者
- 重症者等療養環境特別加算を算定する患者
- 重度の肢体不自由者(脳卒中の後遺症の患者及び認知症の患者を除く。)、脊髄損傷等の重度障害者(脳卒中の後遺症の患者及び認知症の患者を除く。)、重度の意識障害者、筋ジストロフィー患者及び難病患者等
- 悪性新生物に対する治療(重篤な副作用があるもの等に限る。)を実施している状態
- 観血的動脈測定を実施している状態
- リハビリテーションを実施している状態(患者の入院の日から起算して180日以内に限る。)
- ドレーン法若しくは胸腔又は腹腔の洗浄を実施している状態
- 頻回に喀痰吸引・排出を実施している状態
- 人工呼吸器を実施している状態
- 人工腎臓、持続緩徐式血液濾過又は血漿交換療法を実施している状態
- 全身麻酔その他これに準ずる麻酔を用いる手術を実施し、当該疾病に係る治療を継続している状態(当該手術を実施した日から起算して30日までの間に限る。)
母の場合4に当てはまりそうですが、「重篤な副作用があるもの」にはあたらないということなんでしょうね。
平成22年4月の診療報酬改定による対象年齢要件廃止
以前は75歳以上の患者が病院の一般病床に入院していた90日を超えて入院すると一日の入院点数を下げられ、検査代や薬代が入院点数に包括されて、いくら検査をしても、薬を出しても点数がとれない状況になっていたようです。
が、平成22年4月の改定で75歳以上に限らず、一般病棟に入院する全ての患者に拡大されました。母は来月70歳になります。平成22年までは適応外でしたが、現在は年齢に限らず対象となるということですね。
父からの電話
ちょうどこれを書いている今、父から電話が入りました。転院先の病院は2ヶ月半過ごした大学病院と違い、窓際ではない、デイルームが狭い、パジャマをつるロッカー的なものがない等、今までが良すぎたからかその違いに戸惑っているようです。
明日、主治医から今後の治療方針について詳しく話があるようですが、手の震えが出ているので薬をおさえようかという話があったらしいです。
また機会をみて、父から聞いて現状など記録したいと思います。
More from my site
- 投稿タグ
- 高齢者は3か月以上入院できない, 転院, 90日ルール